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「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」は大傑作
2008-11-15 Sat 20:48
ロメロ・ゾンビ最新作、「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」がついに公開。夜勤明けでゾンビみたいな顔色の私も、いっちょ気合入れて銀座シネパトスまで足を運んできましたよ。
映画館に着いて驚いたのが、ゾンビ映画の公開とは思えぬほどの大行列。土曜の朝っぱらから並んでゾンビ映画観るなんてどこの暇人だよ!と同属嫌悪的な感情を抱きつつも、チケットとパンフとバカでかいポスターを購入し、席に座る。予告編の上映が始まり、館内の照明が消えても続々と入ってくる観客達。空席を求めて真っ暗闇の館内をヨタヨタと歩き回る彼らの姿はまさしくゾンビであった。

観賞終了。凄い…凄いよ、この映画!「ランド・オブ・ザ・デッド」も傑作であったが、「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」大傑作だ!正直、事前情報で手持ちカメラの、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」方式の作品だと知った時は「そんなの面白いワケねえじゃん…ロメロ、ついに狂っちゃったんだ…」と大層ガッカリしたものだが、それは大きな誤解であった。手持ちカメラの主観映像といっても、「クローバー・フィールド」のような嘔吐上等の手ブレ全開映像はほとんど無く、2人の登場人物がそれぞれ撮影しているカメラの映像を交互に写して映画のような(ってか映画なんだけど)カット割を演出したり、建物内の監視カメラの映像で進行させたりと、三半器官の弱い私にも優しい内容。

今回、ロメロは「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」から始まる一連の話の流れをあっさりとリセットし、ゾンビ発生初期の頃の騒動を描いている。自主製作映画を撮影中の大学生グループが、世界各地で起こり始めている死体甦り事件に巻き込まれていくストーリー展開は、これまでのドロドロした人間ドラマが中心だったロメロ・ゾンビとは一味も二味も違う面白さだ。ド派手なアクション等は一切無いのに、途中で退屈を感じることが無かったのは、女子寮→病院→納屋→黒人集団のアジト→屋敷と、目まぐるしく舞台が変わっていくのと、登場人物が全員魅力的に描かれているからであろう。前作「ランド・オブ・ザ・デッド」では極端に弱かった登場人物達の個性も、今回ではアーチェリーや謎の剣をブン回してゾンビを撃退するアル中の大学教授を筆頭に、何だかとんでもないことなってしまっている。中でも、途中の納屋で唐突に現れる難聴のジジィは恐らくロメロゾンビ史上最強のキャラと言ってもよく、脈絡なくダイナマイトを放り投げてゾンビ集団を木端微塵に粉砕する登場シーンからしてこのジィさん何者だよ!と誰もがツッコミをいれることであろう。そしてあの最期……あのジィさん、ホント何者だよ!

そんな笑えるキャラを登場させつつも、「個人の発信する情報(ブログやyoutube)がメディアになり得てしまう現代社会の危うさ」という社会風刺が全編にピリリと効いていて、まさしくロメロにしか撮れない極上の社会派ゾンビ映画に仕上がっている。ラストを締めくくるヒロインの痛烈な台詞、「私達を救う価値などあるのだろうか?」には、誰もがスッキリとしない、モヤモヤとしたものを心に残すことであろう。

もう、何ていうか、ロメロ爺さんには死ぬまでゾンビ映画を撮ってもらいたいですね。そんでもって死んだらゾンビになってほしい。ついでにフルチ爺さんも一緒に甦って、近年のクソみたいなゾンビ映画撮ってるクソみたいな映画監督を2人で食い散らかして欲しいですね!特に「ゾンビ3D」の監督とか「ゾンビ3D」の監督とか!
そういえば、近年流行の猛ダッシュゾンビに対する批判めいた台詞もありましたね。冒頭、彼らが撮影している自主制作のミイラ映画で、主人公がミイラ役の男の動きにダメ出しするシーン。
「何度も言ってるだろ!死体はノロいんだ。そんなに早く動いたら脚がモゲるに決まってるだろ!」
ロメロ爺さん…やっぱりリメイク版の「ドーン・オブ・ザ・デッド」「デイ・オブ・ザ・デッド」が気に入らなかったんですね。
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